先日、真薩摩弓・新薩摩弓 2種類の弓の発表・発売を始めさせていただきました。
私達の想像を越える、皆様からの反響をいただきました。ありがとうございます。
一燈斎先生も何とか、半年から1年程でお渡し出来るよう、日々励まれています。
その上で、一燈斎先生からのお願いがありました。
一燈斎先生
「新薩摩弓、10万円を越えない値段にして下さい。真薩摩弓の村取りは、上限6万円にして下さい。 私の弓は、一生懸命作製していますが、10万円は越したくないんです。値上げをお願いする時は来るでしょうが、その時までは頑張ります。村取りは、一削り、二削りで仕上がる場合もあるんです。弓の状態を見ながら、慎重に見極めて村取りをします。だから最大6万円(今の値段)で、あとは、仕上がりにより決定させて下さい。お金は、趣味の釣りと少し遊ぶ分があればいいんです。」
私共、咲矢スタッフはもちろん、賛同し、早速変更させていただきました。既にお支払いをいただいてしまったお客様には、返金手続きに入らせていただいています。
小村取りについては、お受けした弓の状態により、上限6万円以内で価格が変更される場合がございます。今回のことには、私達も恐れ入りました。
弓師さんとして、職人さんとして、後に続く人の為にも、仕上がった弓に相応しい値段に近付けていかなくてはいけない、と思い付けさせていただいた値段でした・・・
こんなに評判が良いのに、ご注文もいただいているのに、「値下げさせて下さい。」とは・・・
もちろん了解しましたが、びっくりしました。やはり唯一無二の先生でした。
これからも末永くよろしくお願い致します。
続いて追加情報です。
一燈斎先生の弓は、従来より側木に、ハゼと山桜紅花(やまざくらべにばな)の2種類の木が使用されています。
ハゼは有名なので説明不要ですが、山桜紅花も古くから、側木として利用され、その能力は、ハゼに勝るとも劣らない品です。
ハゼは、木ごとや部位ごとの品質差が顕著であり、それも特徴の一つであります。
それ故、杢入りも出易く、杢の種類により、引き味も違うと言われます。
対しまして、山桜紅花は肩味が柔らかく、安定して、品質が高く、平均値はハゼよりも上、とも言われています。
(同じ弓力なのに、打ち起こしから大三、引き分けの間の体感が柔らかいと言われています)
弓にした時の軽さも、ハゼと同じか、軽く仕上がる事が多いそうです。
真薩摩弓・新薩摩弓にも、この2種類の木が使われています。
側木の指定はできませんが、それもひとえに、純粋に良い弓を皆様にお届けするためにしていることと、ご理解下さいませ。
(側木による違いがあるか無いかを知るために、二張目以後のご注文の場合、その旨を一燈斎さんにお伝えする事はできます。)
以上、ご不明な点等ございましたら、咲矢弓道具へお問合せ下さい。