大洋弓具製作所は北海道庁や森林管理局等が設立した道産木材製品販路拡大協議会HOKKAIDOWOODメンバーに加入しています。

間伐材を入手し、道産材を使った弓の製造を始めた。森は、管理していくことで光が入り、循環していく。

間伐された材は、粉砕し木質チップなどに利用されてきたが、新たな用途を開拓しようと模索している。

その一部として、日本伝統の和弓への木材を供給を受けることになった。樹種の選定の際に購入した木材から道宝を製作した。

北海道は輸入木材が入り始めた1950年代から広葉樹を価値の高い材に育てることに方針を定め、戦後70年を過ぎ育った木材は伐期を迎えている。

林業の衰退とともに管理が行き届かなくなってしまった日本の山林は、転換期を迎え木材を使うことで山が循環し、雇用が生まれ新しい人材が新しい方法で森を循環させていく。

この道宝は森の循環の一部である。

ナラ

北海道を代表する落葉広葉樹。落ち着いた色合いで、硬くて強度もあるため、家具材や床材に使われるなど、日本国内外での評価が高い。有名なところでは余市のウィスキーの樽に使われている。

エゾヤマザクラ

北海道に自生する桜。寒さに強く、花と葉がほぼ同時に開花する。淡いピンク色から濃い赤褐色の色へと経年変化するのも特徴で、天然木ならではの変化が楽しめる。